このページは、SHARP X1シリーズ (→Wikipedia) 向けの自作ゲームを
制作・発表するイナブキタケノのホームページです。

since Sep. 2012

2021/11/13 予告を更新
2021/08/27 予告に調査結果を追記
2021/08/22 予告を更新

※更新前のページが表示される場合がありますので、再読み込み(リロード)をお試しください。


自作ゲーム


Battle Battle Upwards (2021年08月公開)

アクションシューティングゲーム


snakewatch (2020年05月公開)

アクションゲーム


RUINOUS XIII (2019年10月公開)

ロールプレイングゲーム


Battle Battle (2014年11月公開)

アクションシューティングゲーム


CROSS PILLAR AUBERGINE (2012年10月公開)

コマンド入力式アドベンチャーゲーム


ラリーX (2015年08月完成)

アクションゲーム
※勝手移植につきイメージファイルの配布はしておりません


X1の思い出

子供の頃、家にNECのPC-8001mkII (→Wikipedia) がやってきました。
BASICのプログラムリストが多数掲載された「はるみのゲームライブラリー」という本と
その本のプログラムを収録したカセットテープを買ってもらい、ゲームでよく遊んでいました。
ある日、一つ下の弟がそのプログラムをちょこっと書き換えてゲーム中のキャラクターの
色や形を変えて遊んでいるのを見て、「こんな事ができるんだ!」と感心しました。
それがプログラムに興味を持った最初でした。

中学生になり同じクラスのT内君の強い勧めで、彼が所有していたのと同じX1C(ローズレッド)を購入。
デゼニランドやサラトマなどのアドベンチャーゲームや、電波新聞社のナムコの移植ゲームに夢中になりました。
また、「マイコンBASICマガジン」を愛読していました。BASICプログラムリストを見ながら
自分でキーボードからプログラムを入力して、最初にRUNする瞬間が一番ドキドキしたものです。
入力ミスを修正して完成すると、楽しみの大半はもう終わっていたような気がします。
私はプログラムを投稿したことはありませんが、OFコーナー(ページ欄外の短文投稿コーナー)に載ったことがあります。
確か、バシシ村のことを書いたような(リブルラブルが流行っていた頃だったので)。何年の何月号だったかなぁ。
どなたか教えてください。(多分1984年ぐらいだと思います)
(↑1984年8月号の140ページと判明しました。nori6001さん情報ありがとうございます!)

Peril House (1984年)
初めての自作ゲーム。習いたての英語を駆使しています。(笑)

Landing Game (1985年)
ベーマガに掲載されていた他機種向けのゲームを移植+αした物。

X1で初めて購入したゲームはデゼニランドとマッピー(旧バージョン)でした。
カセットテープに入ったプログラムを自分のお金で購入したという初めての経験がとても不思議な感覚だったのを覚えています。
(なので、CROSS PILLAR AUBERGINEもフロッピーではなくカセットテープです。フロッピーが入手困難というのもありますが。)
でも、1987年頃に家庭用ゲーム機を購入してからはX1でゲームをする機会が減っていき、
たまにBASICでオリジナルゲーム(主にテキストアドベンチャー)を作るぐらいになっていきました。

その後、就職と同時に実家を離れ、X1は実家に帰った時に1年に1回起動するぐらいになりました。
1999年4月頃までは正常動作していたのですが、その次に起動しようとした時にはカセットが回らなくなっていました。
その当時はインターネットで情報を集めるということも思い付かず、私のX1ライフはこの時に終焉を迎えました。

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2002年8月頃、X1エミュレータの存在を初めて知りました。
昔、実機で遊んでいたゲームをWindowsマシン上でプレイし、とても懐かしく思いました。

2006年7月頃、X1Cのカセットデッキの修理情報(リンク集参照)をネットで発見し、実機の修理に成功!
当時のカセットテープを読み出せるうちにデジタルデータ化したいと考えるようになりました。
実機でLLIST→シリアル変換してWindowsマシンでデータを受け取る方法(BASICデータのみ)や、
wavデータ経由でイメージ化する方法など試しましたが、これという方法がなかなか見付からず。

2006年9月頃、X1リソースセンター様(現、X1センター様。リンク集参照)の「えっくす8RL1」を知りました。
CZ-8RL1をヤフオクで入手、変換ケーブルを自作、Win98用マシンも中古で入手し、最強のカセットテープ吸い出し環境を構築。
手持ちのカセットテープのほぼ全ての吸い出しに成功しました。
市販ゲームも懐かしかったのですが、存在すら忘れていた自作ゲームを「発掘」した時の感動は今でも覚えています。
例えるなら小学生の頃に書いた作文や絵を思いがけず発見したような感じでしょうか。自分にとっては貴重な記録です。
「えっくす8RL1」はX1のカセットテープを今でもお持ちの方、全員にお勧めしたいスーパーなツールです。

FUZHが隠した小判 (1989年)
通算5作目のテキストアドベンチャー。割と良い出来です。

M-Type (1992年)
タイピングゲーム。タイトルはR-Typeをもじった物。(タイピングなので)

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2007年11月頃、カセットテープから吸い出した市販ゲームのうち、ロードは成功するけど動きがおかしいゲームを修正してみました。
自作ツールでTAPデータからマシン語プログラムを抽出→フリーツールで逆アセし、ネットでZ80アセンブラの
ニーモニックを一つずつ調べながらプログラムを解析して、何とか修正することができました。

上記の修正作業でZ80アセンブラが少し分かるようになったので、マシン語でプログラムを作ってみようと思い、
2008年2月頃、カセットテープから読み出した画像データをG-RAMに流し込んで表示するプログラムを作りました。
(こちらのYouTube動画の冒頭で使用しています。)
その後もPCGやPSGを操作するドライバ、マルチウィンドウもどきのテキスト入出力システムなどを
「試験に出るX1」を参考にしながらいろいろと作って遊んでいました。

2008年10月頃、松島氏によるPC-6001の「特攻空母ベルーガ」やMZ-700友の会の「MZ-700のテーマ'07 (feat. 初音ミク)」を見て、
自分もX1で何かを作りたいと考えるようになり、これまでに作った上記のプログラムを組み合わせれば
中高生の頃の夢だったグラフィックアドベンチャーゲームを作れるのではないかと思い付きました。
当時のアドベンチャーゲームは今でもヤフオクで人気があるので、公開すればきっと喜んでくれる人もいるだろうと思いました。

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まずは試しに昔の自作テキストアドベンチャーに絵を付けてみることにしました。
シナリオデータは表計算ソフトで作成→マクロでバイナリ出力し、グラフィックデータは自作ツールで
ビットマップをPCGデータに変換して、それらのデータをX1側のランタイムで読み込んでゲームを実行するようにしました。
(汎用的なランタイムを作成すれば、データを入れ替えるだけで複数のゲームに対応できると考えたので。)
手応えを感じ、2009年2月頃からCROSS PILLAR AUBERGINEの制作に取り掛かりました。


the Koban プロトタイプ (2009年1月)
「FUZHが隠した小判」に絵を付けた物。絵は適当。

CPA ADV1 プロトタイプ (2009年10月)
この時のタイトルは「Jonney KINGSTON」。

CPA ダウンロード版 (2012年10月)
完成品の同じシーンとの比較。

ADV1のプロトタイプを作ってみると、データのサイズが思っていたよりも大きかったので、
(メインプログラム:13KB、シナリオデータ:7KB、PCGデータ:35KB!)
ADV1は一旦保留とし、ストーリー構成上一番ボリュームのあるADV2を先に作ることにしました。

また、カセットテープで配布して実機でプレイしてもらうのなら、複数の環境でテストしておく必要があると考え、
ヤフオクでX1GとX1turboIIを入手、X1Cと合わせて3台となりました。(turboZもほしかったのですが未入手。)
ADV1プロトタイプを3種類の環境で動かしてみると、エミュレータでは何の問題もない「試験に出るX1」の24倍速PCG定義が
環境によってはたまに失敗することが判明しました。1ループのクロック数250を249や251にしたり
いろいろ試しましたが、最終的に、安全に定義できるのは3倍速までという結論に達しました。

ADV2の最初のプロトタイプ(基本グラフィックデータを全て含んだ、移動のみ可能な物)ができたのが2010年8月、
完成品とほぼ同等のプロトタイプができたのが2011年7月でした。ADV2の制作に約2年を費やしました。(ここまでが長かった…。)
グラフィックデータはPCGはやめて単色グラフィックとし、絵の大きさも小さくしました。データ圧縮方法をあれこれ試行錯誤し、
ストーリー上、カット可能なトリックやシーンを削減したりして、ようやくメモリ容量の目処が立ちました。

CPA ADV2 プロトタイプ (2010年8月)
カットしたシーンの一つ。犬はまだ描いてません。

ADV2の完成により制作方針が固まったので、この後、ADV1(再)→ADV4→ADV3→カセットテープ版のおまけADVと順に作り、
2012年9月にようやく完成しました。グラフィックアドベンチャーを作ろうと思い立ってから4年、苦労が実を結んだ瞬間でした。

(随時、加筆・修正予定。実機の写真もいずれ)


リンク集

X1、レトロPC関係の好きなサイト、お世話になっているサイトのリンク集です。
基本的に無断でリンクさせていただいています。(汗)
万一、不都合がある場合は、ご一報いただければすぐに削除いたします。


X1センター
X1のハードウェアに関する情報ならここ。貴重な情報が満載です。
CZ-8RL1をWindowsマシンから制御できるツール「えっくす8RL1」を愛用させていただいてます。

Emulator 改造計画 SHARP X1
現在、閉鎖中。復活を希望。
「X Millennium 海賊版」(XmillMK2)を愛用させていただいてます。

X1Cのテープデッキの修理の記録 (Homepage of Ryuji Miura)
X1Cのカセットデッキの修理方法を公開されています。私もここを見ながら修理しました。
ただ、6の(A)のベルトは左上のプーリーにもかけるのではないかと思います。(かけなくても動くようですが。)

古いハードに囲まれて
所有されている機器(レトロPC、オーディオ類)を紹介されている個人の方のブログです。こちらにもX1Cの修理記事があります。
機器の所有数がすごいです。(どれだけ広い家なんだ!?)

MZ-700友の会
私自身はMZユーザーではなかったですが、MZ-700、MZ-2000は今でもほしいマシンです。(完動品なら)
「MZ-700のテーマ'07 (feat. 初音ミク)」に感動しました。

P6絡み
PC-6001シリーズを愛するnori6001さんのサイトです。
当時発売されなかった有名ゲームを自作するという姿勢が素晴らしいです。

ミステリーハウスの部屋 (古い男の部屋)
「ミステリーハウス」について、とても詳しく語られています。
さらに、Windows向けの自作ミステリーハウス「Mystic House」を公開されています。

レトロAVG攻略
昔のアドベンチャーゲームの攻略サイト。情報量がすごいです。

Kana Typer (KOL/MCKを使ってDelphiで小さな実行ファイルを作ろう)
現在、閉鎖中。復活を希望。
エミュレータでのカナ入力支援ツールを公開されています。苦労されている方はお試しください。

X1 Anthology
当時からのX1ユーザーのyjr310さんのブログです。
市販ゲームのレビューと自作BASICゲームを公開されています。ベーマガ掲載ゲームもあります!

85DATA
ゼビウスを眼コピー(!)されたトモカズさんのパワフルなサイトです。

ひっそりX1
X1関連の実用ツール、ゲーム改造プログラムを公開されています。
そのタイトルから「紹介しない方がいいのかな」とも思いましたが、やはり知らない人に教えたいと思いました。

「僧兵ちまちま」のゲーム日記。
X1Cの修理・活用を「極力お金をかけない」という独自ルールで研究されているTimaTimaさんのブログです。
試行錯誤されている過程が詳しく書かれており、楽しく読ませていただいています。


予告

久しぶりの更新となりました。近況と今後について書きます。

Battle Battle Upwardsの公開後、しばらくX1のアセンブラ・プログラミングから離れています。
一時期は前回書いたX1デモを本気で考えていて、Hu-BasicのPLAY文で
BGMだけ先に作成したりしていました。(これは完成しましたので、いつか何らかの形で
発表できればと思っています。ちなみに「青く美しきドナウ」ではありません。)

最近はプログラミングでもゲームでもない全く別の事に熱中しており、
自由時間のほとんどをそっちに費やしています。
X1のゲーム制作もいつか再開するつもりですが、それまでは小休止したいと思っています。
(頭の中では次回作は決定しており、画面構成やアイデアを練っている段階です。)
再開して軌道に乗った頃にまた報告したいと思います。


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